1284. ケン・ウィルバーの最高傑作と新刊書について
昨夜はまたしても印象的な夢を見た。夢の持続時間は長くはないのだが、その中身についてはっきりと覚えている。 夢の中で私は、米国の思想家ケン・ウィルバーが残した傑作 “Sex, Ecology, Spirituality: The Spirit of Evolution...
1283. 定言命法的歩み
魂に刻印する形で進むこと。魂から刻成される形で進むこと。 この二つを通じて日々の一歩一歩を形作っていくことをしていかなければならない。魂に刻まれないものや魂から生まれ出て来ないものは断固として排斥しなければならない。 私にとって、カントの定言命法で表されるような「ねばならな...
1282. 夏期休暇のとある日曜日
今日は空が素晴らしく晴れ渡る一日だった。午前中の仕事を済ませた私は、昼食前に近くのサイクリングロードにランニングに出かけた。 今日は日曜日ということもあって、平日よりもランニングをする人が多く見かけられた。七月も中旬に差し掛かりつつあるが、気温も涼しく、今日のような天気であ...
1281. 思考と感覚を喪失した現代人
窓越しに眼下を眺めると、一階の住人が所有する庭に、鮮やかな赤紫のあじさいのような花が無数に咲いていることに気づいた。これまで私はそれらの花の存在に気づくことがなかった。 いや、私の記憶では、それはもう少し小さく、かつ白色をした花ではなかっただろうか。眼下に見えるその花が咲く...
1280. 点・線・面・立体を構築する自己組織化能力
今という瞬間が、なんだかとても素晴らしく知覚される。この瞬間にも着実と時間が進行し、七月のとある日曜日が終わりに向かっているのは確かなのだが、そうした時間の流れすらも些細なもののように思える気持ちがある。 アンドレアス・デメトリオが編集した “Cognitive...
1279. 夢と現実の境界線
——おそらくいつか私たちは、夢と現実が重なり合う場所を見つけることになるだろう—— 早いもので、夏期休暇に入ってから三週間ほどが経とうとしている。ここまでの三週間は、休暇前の過ごし方と特に変わることがない。 それよりもむしろ、休暇前以上に自らが打ち込むべき対象に向き合えてい...