1194.『成人発達理論による能力の成長』:能力という生態系の危機
本日の夕方から、二ヶ月半ほどの夏期休暇に入った。最終試験終了後、自宅に戻ってから早速、この休暇を利用して読もうと思っていた論文群に手をつけ始めた。 今から数日間ほどは、まずMOOCに関する論文、インナ・セメツキーの教育哲学に関する論文、ダイナミックシステム理論に関する論文を...
1193.「測定主義」の危険性
先ほど、一年目のプログラムの最終試験を全て終えた。今日は、太陽が燦々と降り注ぐ夏日であり、試験会場に行く最中の道のりは、とても暑く感じた。 今日の試験は、「成人発達とキャリアディベロップメント」に関するものであり、一年目のプログラムを締め括る最後の試験だった。この一年間で受...
1192. ライデン訪問に向けて:「スピノザ記念館」と「国立古代博物館」
今年一年のプログラムを締めくくる最終試験への準備のため、連日連夜、自らの関心事項に純粋に則った探究と仕事を控えている。そうした日々が少しばかり続いたためか、疲労のようなものが蓄積していることに気づく。 特に、昨日と今朝は、午前中にしばらく目をつむっておきたくなるような倦怠感...
1191. 発達の律動と発達の淵
何かに触れる形でそれを知ること。それは身体的な次元でなされるというよりも、精神的な次元でなされるようなものであり、それは精神的な何かを「触知する」と表現できるだろう。 昨日、私は何かに触れていたんだと思う。それはこれまでにないようなものであり、今日からの私を新たに導いていく...
1190. 刻印と刻成
それは黄色というよりも、黄金色と形容した方がふさわしい朝日だった。早朝目を覚ますと、まばゆいほどの朝日が寝室全体を包んでいた。 目を開けた時の黄金の輝きと相まって、先ほどまで見ていた夢の内容が、なぜだかもう一度まばゆく鮮明に思い出されるかのようであった。夢の中で私は、懐かし...
1189. 『成人発達理論による能力の成長』:高度な能力と具体的な行動との関係性
第二弾の書籍の発売日とフローニンゲン大学の最終試験の期間が重なり、心中穏やかではない。そのような日も、ようやく明日で終わる。 明日からは実質上、夏期休暇に入り、ここから二ヶ月強の間、私はなすべきことをなそうと思う。それは、全く異なる場所に行くための必然的な準備である。...
1187. 徹頭徹尾の一貫性
けたたましい慟哭が去ってからの朝は、奇妙なほどに静かだった。開放された書斎の窓から、小鳥のさえずりが聞こえ、書斎の窓から外の通りを眺めると、通りの上を一匹の灰色の猫が歩いていた。 一切合切をまたここから進めていこうと思う。 ...