1105. ジョン・デューイから
午前中、人間発達と教育に関する論文を読みながら、やはりこの領域が自分の最大の関心の的であることを知った。教育思想家のジョン・デューイが、「政治、倫理、美的問題など、哲学上の最も重要な問題の全ては教育の問題と密接に関係している」という指摘に対して少しばかり立ち止まって考える自...
1104. 新たな知的植民地政策の脅威:MOOC
春をひとっ飛びにし、夏がやってきたかのような土曜日だった。早朝から雲ひとつない青空が広がり、五時半に起床した時にはすでに辺りが明るかった。 午前中から、夏を彷彿させるような日差しが辺りに降り注ぎ、しかしそれでいて涼しい風が流れていた。そのような土曜日の朝、私はカントの...
1103. 夢:ある彫刻家の生き様と突き上げる稲妻
稲妻が身体を突き上げるような夢を見た。稲妻に打たれるのではなく、稲妻が身体の底から頭のてっぺんへ向けて突き抜けるような夢だった。 昨日、「ここ最近は記憶に残る夢をあまり見ない。もしかしたら今夜は印象的な夢を見るかもしれない」と予期していた通りの事態に見舞われた。昨夜の夢の中...
1102. 曲を貫く美的法則
「何かを作り出すということはこれほどまでに大きな喜びをもたらすことなのだ」と思わずにはいられなかった。作曲の手を止め、そこでの感動が残っているうちに、それについて書き留めておきたい。 先ほど、五線譜上に曲を作っている最中、歴史に耐えた過去の様々な偉大な曲を五線譜上に再現する...
1101. あの鳥のように、あのカメのように
一日が終わってしまうことを惜しむような自分がいる一方で、新たな一日がやってくることも惜しむような自分がいる。つまり、時間など流れて欲しくはないと願うような自分がいるようなのだ。 現在の私は、自分の探究活動に没頭することによっていつの間にか一日が終わっていた、というような形で...
1100. 外発的動機との向き合い方
今日は、雲ひとつない青空が続く天気の良い一日であった。そうした天気の恵まれた金曜日の午前中、まずは、複雑性科学と教育哲学を架橋することを試みた興味深い専門書の二つの章を読み進めた。 私の関心は、やはり人間発達に中心があり、現在はそれを取り囲むように複雑性科学や教育哲学に広が...
1098. 「健全な自己批判」と精神的自傷行為
日常、自分の内側で極端な発想や見解が沸き上がる時、それとの向き合い方が少々難しいことがよくある。実際には、それらに向き合うということはおろか、その瞬間に自分が極端な発想や見解に絡め取られていることに気づかないことが多々ある。...