637. 休息からの飛躍
私は今、オランダへ向かう飛行機を待ちながら、成田空港のラウンジにいる。渡欧を果たした昨年のあの夏もこのラウンジを利用していた。 そして、あの時と全く場所にある同じソファに腰掛けて、出発直前のあの時に飲んでいたのと同じエスプレッソを丸テーブルの上に置いている。物理的な状況の外...
636. ノルウェーの森
あれは昨年の夏のことだった。私は渡欧の前日、成田空港近くのホテル日航成田に宿泊していた。 ロビーのあるフロアには、一つのカフェがある。そこで軽い夕食を注文し、食べ物を待っている時、一つの雑誌に目が止まった。それは旅行詩であり、ノルウェーを特集したものだった。...
635. 幽遠世界の富士山
昨日、名古屋である会社を訪問させていただき、今朝は名古屋から東京へ向けて新幹線に乗り込んだ。新幹線に揺られながらしばらく仕事をしていると、左手の窓から雄大な富士山が見えた。 雲ひとつない冬の青空の下に白化粧をまとった富士山がたたずんでいる。そのたたずまいを眺めた時、富士山が...
634. シンクロナイゼーションという現象について
以前から仮設として設定していた考えが、自分の経験を通じてほぼほぼ実証されつつある。それは、「シンクロナイゼーション」と呼ばれる現象である。 この現象に強く関心を持ち始めたのは最近のことであり、仮設を立てたのは私がサンフランシスコで生活をしていた頃なので、今から四、五年前のこ...
633. 名付けと器の拡張
いよいよ日本に滞在できる日は今日で最後となった。昨日、ある会社を訪問させていただき、そこで大変興味深い話をいくつか聞かせていただいた。その中でも一つ、印象に残っている話がある。 それは、名付けることの重要性である。どのような経緯でこの話題となったのか定かではない。しかし、こ...
⭐️【お知らせ】要約サイトflierでの拙書のご紹介
このたび、書籍の要約サイトflierさんに拙書『なぜ部下とうまくいかないのか』の要約をご掲載いただきました。 私も要約を拝読させていただきました。ビジュアル的にも美しく、本書の要点が的確にまとめられております。 本書の要点を再確認する上でも非常に有益な要約であるため、著者と...
631. ニッサン・インゲル先生との共同絵画作品『平穏な悟り世界における死と再生』
今回の一時帰国で楽しみにしていたのは、この夏の渡欧前に注文をしていた絵画作品を受け取ることであった。渡欧の直前、コラージュ画の大家であるニッサン・インゲル先生に自分が描いて欲しい絵画のイメージを伝え、作品を創作していただくという好機に恵まれた。...