⭐️【お知らせ】Back Number Vol 14&15(記事261-300)
いつも発達理論の学び舎をご覧になってくださり、どうもありがとうございます。 10/1(土)と10/2(日)に開催される無料オンライン読書会に関して、両日ともにまだ参加枠に余裕がありますので、お気軽にお申し込みいただければと思います。...
358. フローニンゲン大学のキャンパスを歩きながら
今日は午後から、心理学の修士課程に所属する学生向けのガイダンスに参加してきた。 通学路の途中に “Noorderplantsoen”という市民にとって憩いの公園があり、この公園内を歩きながら大学キャンパスに向かうことができるのは実に幸福感を覚える。この季節はまだ緑豊かであり...
357. 天気雨からの教示:「等結果性」と「初期状態依存性」
天気雨というのは本当に美しいものだとつくづく思う。先ほど、突然天気雨が降り出した時、私は思わず仕事の手を止めた。すぐに窓の方に駆け寄り、天気雨が降り止むまでその一部始終をただ眺めていた。 数分後、雨が降り止み、道路の地面には雨が降ったという形跡だけが残っている。その形跡だけ...
356. 闘牛心
早朝、五時過ぎに起床すると、辺りは闇であった。それは夜の闇とは性格を異にするものであり、太陽を出迎えるための小さな躍動感を含んでいる。小鳥の鳴き声が聞こえる。こんなに朝早くにもかかわらず、通勤のために自転車を漕いで駅に向かう人もいる。...
355. 過去・現在・未来のアイデンティティの対話
発達心理学者のアラン・フォーゲルの論文を読みながら、新たなアイデンティティは、過去もしくは現在の自分について記述することを通じて徐々に立ち現れるのではないか、ということに気づいた。アメリカから日本へ、日本からオランダへと生活環境を変えたことに伴い、見えないところで自分を上へ...
354. 社会で奨励される諸々の活動とアイデンティティの喪失
一昨日、ふとした偶然によって、この五年ほど折を見て考え続けていた問題がようやく解決した。この問題は多くの人から見ると実にくだらないものだと思われるだろうが、私はやたらとこの問題に時折取り憑かれていたのだ。 文字で書き残すことに躊躇するほどくだらないと見なされるであろう問題で...
352. 未分化から生じる退行現象
オーストリアの生物学者ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィ(1901-1972)の主著 “General system theory: Foundations, development, applications (1968)”を一通り読み通すのに数日要した。本書は今後も折...